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ひろせ歯科医院
Hirose Dental Clinic

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はじめに

口腔内は、歯以外の部分が粘膜に覆われ、食べ物の咀嚼(そしゃく:食べ物を噛み砕くこと)、消化、嚥下(えんげ:食べ物を飲み込むこと)などの食事にかかわる働き、味覚のように食欲にかかわる働き、会話にかかわる働きを持っています。また、唾液の分泌は、口のなかを湿らせ、咀嚼を容易にし、味覚を助け、食べ物を飲み込みやすくし、口のなかを清潔にする働きがあります。口内炎ができると、これらのたくさんの働きが障害されることになります。

1.口内炎とは

口腔内の粘膜(舌、歯ぐき、唇や頬の内側など)に起きた炎症性疾患の総称です。

症状としては、以下のようなものがあります。
主に、食事にかかわる働きが障害されますが、症状の悪化によって感染症を併発し、発熱や体力低下などの身体的苦痛はもちろんのこと、イライラや不眠など精神的にも大きな苦痛を伴うことがあります。

2.口内炎の原因

化学療法によって口内炎が起こることがあります。化学療法に使われる抗がん剤が、口のなかの粘膜にも作用して障害が起こることが1つの原因です。抗がん剤の投与後、およそ5日目から10日目ころに口内炎が発生しやすくなります。また、同時期に骨髄の機能が低下する副作用が重なると、口内炎によって傷ができたところに細菌などが侵入して感染しやすくなります。

口内炎を起こしやすい抗がん剤には以下のようなものがあります。

メトトレキサート(メソトレキセート(R))・フルオロウラシル(5-FU(R))・エトポシド(ラステット(R)、ベプシド(R))・シタラビン(キロサイド(R))・シスプラチン(ランダ(R)、シスプラチン(R)、ブリプラチン(R))・シクロホスファミド(エンドキサン(R))パクリタキセル(タキソール(R))・ドセタキセル(タキソテール(R))など

口内炎は、以下のような場合にも悪化しやすくなります。

1)機械的損傷

入れ歯が合わない、歯並びが悪く粘膜に当たる、熱いものを食べてやけどした、口のなかの粘膜が乾燥している(ちょっとしたことで傷がつきやすくなります)

2)口腔内衛生不良

水分や食事の摂取が不十分、唾液の分泌が不足している、歯磨きやうがいができない。

3)全身状態不良

病気や疲労で体力が衰えている、食事がとれずビタミン不足、貧血、栄養状態が悪い、ステロイド剤を多く使用している。

4)放射線治療

特に口腔、耳鼻、咽頭、喉頭、食道などの治療のために放射線を照射した場合や、造血幹細胞移植で全身放射線照射を併用した場合。照射に伴い、唾液分泌が抑制されて、口のなかの乾燥や味覚異常などの症状を伴います。

3.口内炎の予防

1)口のなかをよく観察しましょう

2)うがいは口のなかを清潔に保ち、口内炎の予防になります

口のなかを清潔に保っておくことは、口内炎の予防や重症化を避けることに役立ちます。口のなかの細菌状態は、うがい後2〜3時間程度でもとの状態に戻ってしまうので、うがいは頻回に行うことが大切です。継続できる方法を医師や看護師と一緒に考え、変更していきましょう。

3)歯磨きも忘れずに

4)禁煙しましょう

4.口内炎が起こった場合

1)痛みがあるとき

(1)医師の処方により、鎮痛剤を使用します

(2)うがいの工夫で痛みを和らげることもできます

(3)食事の工夫で痛みを和らげることができます

2)口内炎を悪化させず、早くよくするために

(1)うがいや口腔ケアの工夫

(2)食事の工夫

3)感染予防や出血予防も大切です