診療時間
月火木金 9:00~12:30/14:30〜19:00
水 土 9:00~12:30
受診予約・お問い合わせ
072-272‐6039
初診随時
駐車場有
車いす ベビーカー対応
そのままお入りいただけます
予防歯科 審美歯科 口腔外科 顎関節症
ひろせ歯科医院
Hirose Dental Clinic
下唇の粘膜が、半丘状にぷくっと膨れる場合があります。これは中に唾液がたまり、風船のように膨らむことによって生じたもので、「粘液のう胞」といいます。皮下組織に汗腺があって汗が分泌されるように、唇の粘膜下には多数の小唾液腺があり、唾液を分泌しています。従って、唇を噛んでしまって小唾液腺が傷つくと、唾液が正常に分泌されず粘膜下で溜まってしまうことがあり、粘液のうほうができます。
粘液のう胞は直径5mm前後の半丘状の粘膜の膨らみで、粘膜と同程度の柔らかさです。色も周囲の粘膜と似た色で、粘膜の表面や周囲には異常が見られません。また、粘膜が傷ついた直後でない限り、痛みもありません。
しかし、何かの拍子にのう胞部分の粘膜が傷つくと、のう胞が破れて中の唾液が出てきます。一旦しぼんで小さくなったのう胞は再び大きくなりますが、自然に治ることはほとんどなく、傷ついた後はしばらく痛む場合もあります。
また、のう胞が何度もつぶれて再び大きくなることを繰り返すと、徐々に表面が硬く白っぽくなります。やがてのう胞が直径1cmほどに成長すると、表面の粘膜は薄く、色は青紫色がかってやや暗くなり、内部が透けて血管が見える場合もあります。
口腔の粘膜下組織には小唾液腺が分布しています。
粘液のう胞は小唾液腺がある場所ではどこでもできる可能性があります。とはいってもその多くは下唇にでき、それ以外の場所にできることはあまりありません。他の場所に比べて下唇が傷つきやすい場所だからかもしれませんが、その理由ははっきりしていません。
唾液の源は唾液腺ですが小唾液腺以外に大唾液腺といわれる耳下腺、顎下腺、舌下腺があります。この中で耳下腺が最も多くの唾液を分泌します。耳下腺や顎下腺には粘液のう胞ができることはありませんが、舌下腺には生じることがあります。舌下腺は口底部の粘膜下にあり、ここで唾液が貯留すると口底部がふくらみます。この粘液のう胞を「ガマ腫」といいます
下口唇粘液嚢胞摘出手術
黄色く見えているの、嚢胞の内用液です。
嚢胞壁を摘出し、縫い合わせて、終了です。手術時間は15分くらいです
局所麻酔後、粘膜に一層、切開をくわえ、嚢胞を浮き上がらせます。やや紫色に見えているのが、嚢胞壁です
内用液
粘液嚢胞